ダメンズと不倫していたRさんのお悩み

Rさんという方から相談メールが届きました。
結構同じ悩みの方がいらっしゃるのではないかと思います。
 
Rさんの了承を得て、掲載させていただきます。

ブログ読みました。
もしかして私もダメンズに惹かれているのかも。
結婚して優しい夫と可愛い息子が2人います。
ところが結婚前に付き合っていた彼と
思わぬところで再会し何となく会う様になって
ズルズル3年も付き合っています。
夫は申し分の無い人。反対に彼はわがままだし
私以外にも女性がいるみたい。お金を貸したことも
何度もあります。半分はちゃんと返してくれています。
友達に相談しても皆彼のことは大反対。
どう考えても夫にちゃんと戻るべきなのに
彼とは別れられないんです。ずっと私が傍にいて
彼のことをいろいろ世話を焼きたいんです。

おー、濃いご相談がやってきましたね~。
Rさん、ありがとうございます。
 
友達に相談されたとのことですが、
彼のことを
「あんな彼だめだよ」
「さっさと別れた方がいいよ」等々言われたんですね。
 
きっとそうやって友達に言われれば言われるほど
反論したくなってくるのでしょうね。
 
「彼にもいいところがある」
「そこまで悪い人じゃない!」
ってね…。
 
でもね、実はこの言葉こそが
ダメンズ引寄せ症候群に陥っている人の、典型的な言葉なんです。
 
客観的に観た場合、
Rさんも分かっているように
ご主人の元に戻った方がいいのは明らかですね。
 
しかし心がそれを許していません。
彼とのお付き合いの中で、Rさんが得ているものって何でしょう。
 
まずそれをゆっくり考えてみてくださいね。
彼が自分を必要としてくれていることで
自分の存在価値が高められるような気がするのかもしれません。
「オレのことを分かってくれているのはお前だけだ」
その言葉に繋がりや愛を感じるのでしょうか。
 
もしくはその言葉で
「彼を救えるのは私しかいない」
「彼には私が必要なんだ」
と感じているのかもしれません。
 

自尊心の満足と罪悪感

他人から必要とされることを必要としている
 
これは彼も、そしてRさんもお互いが依存し合っている状態です。
 
彼が自立しはじめて、あなたを必要としなくなったら
あなたは彼に魅力を感じなくなる可能性があります。
 
もしかしてあなたは、無意識に彼の自立を妨げているのかもしれません。
 
つまりあなたは彼が依存(必要と)してくれればくれるほど
自分の自尊心が満足するわけです。
 
だから、だらしない彼であるほどいいんですね。
 
彼が自立しそうになると無意識で
妨害したり、病気になってみたりする可能性があります。
 
あ、これは潜在意識がそれを望んでいる、ということですよ。
顕在意識ではそんなこと、全然思っておられないと思います。
 
どんな思い込みを潜在意識に持っているか
一度ちゃんと調べた方がいいかもしれません。
 
パートナーシップで何か問題が起きるのは、
目の前の人が原因で起こるというよりも
自分の今までの過去
つまり自分と両親との関係性にルーツがあります。
 
そのことはこのブログでも
何度も伝えさせてもらっている通りです。
 
で、Rさんに聞きました。
「本当に別れたいの?」と。
 
すると別れることに罪悪感がある、とのことだったのです。
 

ご両親の関係

ご両親のことを伺うと、Rさんが幼いころ父母は離婚。
お姉さんと二人、お父さんに引き取られそうです。
お父さんは板金工場をされており、いつも遅くまで働いていらしたとのこと。
 
お父さんがRさんに見せる顔は、いつも疲れきっていました。
そんなお父さんを何とか助けたい
そう思って子どもなりに、いろんなお手伝いをしたそうです。
 
ところがRさんが高校3年の春
経営不振のため、閉鎖。
その後お父さんはビルメンテの会社で、パート社員として働いていたそうです。
 
そんな背景がRさんにはありました。
何とかして父を助けたいと思っていたRさんでしたが、
助けることは出来ず、工場が閉鎖に追い込まれたんですね。
 
それはRさんの責任ではないのです。
 
でも、お父さんを助けることが出来なかった罪悪感が、
ずっとRさんの心の中にくすぶっていたのですね。
 
なので、
助ける必要のない完璧なご主人ではなく
ちょっと助けてあげなければならないような彼に
無性に惹かれたのかも知れませんね。
 
ということは、Rさんが本当に救いたかったのは
彼ではなく、お父さんだったのです。
 
もっと言えば
彼はお父さんの役をさせられていたに過ぎなかった、だけなのです。
 
なので
Rさんが「救済者」の役割を降りない限り、
彼とは別れられないでしょう。
 
自分が「救済者」になっていたのだ。
そして誰より、父親を助けたかったのだ。
 
それをまず理解することからスタートです。
 
その後は、救済者であった自分を充分慰めてやってください。
「もう救済者になる必要は無いよ」
「今まで本当によく頑張ってきたね」
そう自分に言い聞かせてあげてくださいね。
 
本当によくやってきたんですから。
そして、もう救済者にならなくていいんですから。
目の前の幸せを、しっかり掴んでくださいね。
 

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