目次
湯川です。
これまで私は1300人を超える方のセッションをしてまいりました。
あなたの現実がうまくいかない理由
恋愛・結婚がうまくいかない、
子どもや親との関係がギクシャクしている、
上司からのパワハラ、
周りに振り回されてばかりなど、問題が起こるには、様々な原因がありますが、私がセッションで皆さん方によく聞く質問があります。
そのような事が起こった原因って自分では何だと思われますか?
その時に返ってくる言葉で一番多いのがコレ!
「自己評価・自己肯定感が低い事」
これを仰る方が本当に多い。
では何で低いんでしょうね?と聞くと
「親から否定的な言葉をかけられたから」とか、それぞれの理由を言われるのですが、要は「自分に自信がない」ということを外部の要因にしている、ってことなんですよね。
では何で、自分に自信がなくなってしまったんでしょう?
それを言う前に…
「愛されたい」が強い女性
私自身こういう仕事をしていますので、本屋さんに行くと恋愛関連のコーナーを、ざっと見て回ることがあります。
(ほとんどビジネス書コーナーを見ていることが多いんだけどね)
でね、恋愛コーナーを見ていると「愛され○○」というタイトルの多い事!
「愛され術」「愛されヘア」「愛され妻」「愛されコーデ」…。
一時期と比べると、このタイトルは減っては来ているものの、それでも根強いニーズがあるのだと思います。
「愛する」よりも「愛されたい」が世の女性の思いなんでしょうね。
出したものしか帰って来ない法則
「愛されたい」と思う事が悪い事ではありません。
ただ世の中は「出したものしか帰って来ない」、この法則があるわけです。自分はエネルギーを出さずに、相手からは欲しい!は通用しないのですよー!
つまり問題となる「愛されたい」というのは、
自分から働きかける、というよりも、向こうからもたらしてくれるもので、自分から積極的に愛するのではなく、自分からは何もせず、相手からしてくれるもの。
自分は選ぶだけ。待っているだけ。
傷つく事も無いし、否定されることもない。
それが欲しいと思っていないでしょうか?
コレ、ヒジョーに「ラク」なポジションなワケですよ。でもこれじゃあ、欲しいものは得られません!
同時に、この女性の「動かなさ感」は男性からすると「傲慢さ」や「重さ」「湿度」と感じるものなんですね。
どーです?
胸に手を当てて考えてみましょう(笑)
傷つきたくない!が強い人は、自分は待っているだけで、向こうからアレコレしてくれることを当然のように期待する。まるで「坊」のようだ、ってことなんですね。
その姿は・・・
でね、この「自分が動かず」という姿は「赤ちゃんと同じ」なんですね。
赤ん坊の頃、私達は親、もしくは親に準ずる人から全面的な愛を受け、世話を受けてきました。
誰もがその時代が100%あったんですね。でないと今生きていませんから。それは赤ん坊ですから当然のことなのです。
ただ自分が大人になっていくのにまだ、全面的に世話をしてもらい、愛を与えてもらいたい!が強いとどうなるか?
自分から積極的に動かず、向こうから動いてくれるのを待つので、自分のキモチが満たされるのは、相手次第だ、ということになるわけです。
相手に動いてもらって初めて「愛された」と思える訳ですから、すごい不安ですよね。
そしていつまで経っても自分に自信が持てない。
隠れたデメリットが!
子どもの頃は何でもやってもらうことで自分は待っているだけ。
動かないで済むし、傷つく事も無いし、否定されることもない。
そういうメリットがあったのですが、大人になってもそれを手放せずにいることで、厳然たるデメリットがあったんですね。
それが先ほど申し上げた通り「自信の無い自分になる」ということ!!つまり「その人が居なければ欲しいものが何一つ得られない自分」ってことね。
なので相手に愛や満足をアレコレ求めれば求める程、それが仮に得られたとしても、相手次第なのは何も変わりません。
だからいつまで経っても不安だし、自信がないまま。
つまり自己評価が低いまま、ってことなのですよー。
ってことは、低い自己評価を何とかしようと思ったら?
そう!人に過剰に期待をせず、自分で欲しいものを取りに行く。言葉に発する。行動するってことなんですよ!
長々と書きましたが「自己評価が低い理由」分かりましたでしょうか?
子どもの頃にはメリットであっても、大人になるとデメリットになるってこと!!
いいでしょうか、是非具体的に行動していきましょうね。
「愛される」と相手より優位に立てる!?
ここまで読んだ方から感想をいただきました。
「愛されたい」は自分から動きたくない、傷つきたくないというのはまさに私のこと!
それで自分にいつまでも自信がないのかーと、肚落ちしました。
でも自分が動かずやってもらうことで、何と言いますか、相手より優位に立てることを心の奥底で感じ取っていると思うのです。
私は常に優位なポジションに居たいのだと思います。
感想を下さったEさん、ありがとうございます。
確かに自分が動かず、相手が自分の願うようにアレコレしてくれることで、気分的にも「優位に立てる」ような気がするんですよね。
優位に立つということは、相手を傷つけることがあっても、自分は傷つけられることは無い、と思っているかもしれません。
そうやって周りがアレコレしてくれたり持ち上げてくれると、次第にそれが「アタリマエ」になってしまうんですね。
それで一層、自分から働きかける、ということをしなくなってしまいます。
アレコレ察してもらう事で失っているもの
「自分からやらなくて周りがやってくれるなんて最高じゃない!」
そんな風に思った方、ちょっと待って!
そのことで「いつまで経っても自信が身につかない」というデメリットがあると言う事は、先ほど伝えた通りですが、まだあるんですね。
何かと言うと
「自分の言いたい事が伝わらない」
つまり、周りが察してアレコレしてくれたので、自分の思いを表明していくという機会がおのずと少なくなります。
自分の思いを言語化して、相手に伝えて行くという訓練があまり出来ていないってことね。
だから自分のキモチを伝えようとしても、それがめっちゃ下手なのです。
回りくどい言い方をしたり、要領を得ない。
話のポイントが不明確で、何が言いたいのかホント伝わらない。
するとまた「察して!」と相手に期待するようになってしまうんですね。
そして自分の思ったように察してくれないと「傷ついた」と思ってしまうワケですよ。
いやもう、ホントどれだけこじらせたら気が済むのか、というくらいです!
傷つきやすい方の心のカラクリ
自分では動かないで、相手からやってもらうことがアタリマエ。
それが自分の優位性を示すことなのだという、そのプライドの高さこそが、問題なのです。
そのプライドがあるからこそ「察して」貰わないと怒ったり、相手を責めたりして、さらに相手への要求がエスカレートしていくんですね〜。
こうして、やってもらえないだけで傷つくようになっていくんですね。
こうして傷つくことにやたら敏感になってしまう方が多いのは、このようなカラクリがあるから。
優位に立つ事よりも言いたい事が伝えられないことのほうが…
なので優位に立っても、思った程には心の満足は得られないってこと!
傷つかないために、この方法が良いと思ったかもしれませんが、実はそうじゃないってこと。
それよりも、自分の思った事を言語化する訓練が出来ない事を、もっと怖れた方がいいです。
察してもらい、まわりにあれこれお膳立てしてもらわないと、何も出来ない、何も欲しいものが手に入らないなんて、ほんと不自由極まりない!
欲しいものがあれば自分が動いて手に入れて行く。そういう人生にして行った方が、どんなけ楽しいのよ!
相手からの「No」も受け入れて行くこと
もし自分のキモチを相手に伝えた時、相手がそれに対して「No」と言う事だってあります。
それはそれでツラいかも知れませんが、自分だって相手からの要望に対して「Yes」と言っても良いし「No」と言ってもいい「自由な選択」があるわけです。
その自由があるってことは、相手にだって同じように選択する自由があるってこと。
「私はあなたにNoを言ってもいいけど、あなたは私にNoはアリエナイのよー!」は通りません。
自分がオッケーなら、相手もオッケー。自分がNoなら、相手もノー。
ここを一致させていくことなのです。
何より自分の気持ちをキチンと言葉にする。
これが自分を大事にすることに繋がりますし、自信を身につけて行くファーストステップでもありますからね。
湯川 央恵