Iさんの質問
きょうだい順位から見る特質について、先日来よりお伝えしております。
TVドラマ「過保護のカホコ」を見ると、きょうだい順位の特徴が、とてもよく分かりますね〜。
第一子、末っ子と紹介し、今回は真ん中の子(中間子)について、その特徴をお伝えしますねー。
まだ第一子、末っ子を読んでおられない方はコチラからどうぞ
質問メールが来たので、お答えしますね。
昨日のメルマガ、第一子はボス猿…。
ぴったりの表現…まさにそんな感じでした。
下の子には甘くてズルイと感じるけど、
ただ単に手がかかるだけで愛情が多いわけじゃない…とありましたが、
私自身が正直下の子の方が可愛くて態度にも出てると思います。
ママ友もたいがい、下の子は可愛いと言いますが??
余裕があって手抜きができるようになったせいでそう感じるのでしょうか?
Iさん、ご質問&メルマガ掲載へのご快諾をありがとうございます。
Iさんは今お子さんがいらして、下の子どもの方がかわいいって思われている訳ですね。
これはIさんも仰っておられるように、子育てに余裕が出来てそう感じておられる部分は多分にあるでしょう。
でも第一子には親の期待が高く、末っ子は元々「出来ない」と思っているので、ちょっとでも末っ子が出来たら「おおーっ!」となっているはずです。
でも第一子が出来ても期待が高いので「当然」となってしまうんですね。
でもそれは第一子のことを
それだけ親は「出来る子」と見ているんですね。
人は見たように育っていくのですが、やはりここで「認める」ということをやっていった方がいいですよね。
それと大事なのはコレ。
第一子は「自分の鏡」として現れていることが多い。
これを知って下さい。
特に同性の場合、その傾向が強いなあと感じています。
なので下の子の方が、かわいいと感じている場合、上の子に自分の見たくない部分、受け入れたくない部分が現れているからではないか、と思って頂きたいんですよね。
自分の嫌な部分、受け入れたくない部分が現れているのであれば、自分自身を修正していくことと自分のチャイルドを修正していくことなんです。
子どもはただ自分のその部分を投影されているに過ぎないのですから。
その役割を第一子が担ってくれているんですよね。
ホントはすっごく有り難い存在なワケです。
Iさん、如何でしょう?
さらにIさんの理解が深まり、お子さんといい関係性が築けるといいなあと思っています。
中間子の特徴
では、今日の本題、中間子についてお伝えしますね。
キーワードは
「自由でいたいっ!」「抜群のバランス感覚」
上と下のきょうだいに挟まれている子どもです。
時に、妹や弟など下の役割を求められ、時に兄や姉など上の役割も求められるため、幼いころから「中間管理職」のような役割を担ってきていました。
そのため自然とバランス感覚は鍛えられているんですね。
学校でも会社でも、中間子は調整役としての力を自然に発揮します。ギクシャクする場面であっても、中間子がいると何だかうまく回るんですよね。
中間子は小さい頃から
「自分って必要とされているの?」
「自分なんて居てもいなくてもいいと思われているのでは?」
そんな不安や心配を常に抱えていました。
何でも一番の第一子と、アイドルのような末っ子に挟まれていたため、その中で何とか親の関心を得るのは、なかなか大変だったんですね。
奇抜な服装をしたり、おかしな言葉遣いをしたり…。
それでも関心を得られない時は、問題を起こしたり、病気になる、これが一番強固で手軽なのです。本人は気づいていませんが、中間子はかなり周りを振り回していますから。
「過保護のカホコ」の中間子、たまきちゃんも病気になったり、問題を起こしたり、生粋の中間子として描かれていますね〜(笑)
「あなたはどうしたいの?」と言われると頭が真っ白に。
自分がどうしたいのかさっぱり分からない。
そのくせ自意識過剰で、自分が周りからどう見られているのか?を人一倍気にするのでめんどくさい(笑)
上と下に挟まれている中間子は、何より自由になりたい!という思いが強い。
だからわざわざ親の関心が薄そうな中間子を選んで生まれてきているハズなんです。
それをすっかり忘れて、私はどうでもいい子だったんだ、なんて言うのは大きな勘違いってこと。
死も同然くらいの「永遠の旅人」なんですね。
だから転勤が多かったり、夫が単身赴任で自分は自由を満喫している、という方も中間子に多かったりするんですよ。
なので中間子は、「自由を得たければ人からどう見られるか」なんて思いは捨てた方がいいってこと!
ということで今日は中間子についてお伝えしました。
是非自分や自分の子どものきょうだい順位を振り返ってみてください。
そこから見えてなかったことがわかると、相手への理解も深まりますね!
湯川 央恵