これまであなたは大好きなパートナーに対して、自分の思い通りにしてくれなかった時
「別れ」をチラつかせたこと、ありませんでしたか?
まぁ、それって平たく言うと「脅し」なんですよね(笑)
言ってる本人は、別れる気なんてサラサラないのです。
でも自分の「期待」通りじゃなかった時、
無性にイライラし、不意に「脅したくなる」のです。
「何やってんのよ!私をなぜこんな不安にさせるわけ!」
という気持ちになると同時に、
彼を心配させ後悔させてやりたくなります。
そして悪気もなく
脅しのような言葉をいとも簡単に口に出してしまうのです。
これね、結婚しても
同じ事をやってしまうんですね・・・。
破壊的行動のパターンに隠されたもの
湯川のところに相談に来られたEさんも
そんなお一人でした。
「このままでいいの?私、あなたから居なくなるんだよ!別れるよ!」
本気じゃないのに、軽々しくいつもの言葉を口にしてしまい、
本当に別れることになってしまったEさん。
後悔先に立たず・・・。
でもこのパターン、Eさんは1度や2度ではなかったのです。
Eさんとしては、そう言えばきっと夫は追いかけて来てくれるはず。
きっと彼は「ごめんね、僕が悪かったよ」と言ってくれるはず。
そしてぎゅーって抱きしめてくれるはず。
そんな妄想とは裏腹に
「もう君とはやっていけないよ」と言われてしまい、
何度謝っても、彼は許してくれませんでした。そして離婚に…。
脅しのパターンが繰り返される原因
Eさんが幼少の頃の事。
スーパーでの買い物や、遊園地など人の多いところで、
わざとお母さんの手を離して、姿を隠して居なくなっていたそうです。
そしてお母さんが心配している様子を遠くからみては
「よしよし」と納得する。
お母さんが慌てふためいて探しているところに、
ようやく出て行き、
お母さんから「心配したのよ!」と言われる。
これはEさんが幼少期に何度もやってきた
「愛を確認する手口」でした。
母親に求めた方法を、大人になった今も尚、
今度は相手をパートナーに替えて
同じようにやってしまっていたわけです。
でも子供の頃にうまくいった成功パターンは、大人になってからは全く通用しません。
そりゃそうです!
Eさんがやっていることは、まさに子供の愛。
「もっと私を構ってー」
「もっと私だけを見ていてー」
「私の全てを受入れてー」
「否定しないでー」
「怒らないでー」
「ずっとそばにいてー」
そんな3歳児の心が大暴れしている状態なのです。
大人の思考では、こんなことをしていても
全く意味がないと分かっていても、やらずにいられない自分がそこに居る訳です。
問題の根っこ
Eさんだけでなく、
赤ちゃんの頃は誰しも自分の世話を一番やいてくれた母親に対して、
絶大なる信頼を置きます。
泣けば抱っこしてあやしてくれる。
目を見つめておっぱい飲ましてくれる。
世話を焼き、あれこれやってくれる。
そして何でもやってくれる母親に対して、
やってくれることが「当たり前」だと思い始めます。
だから自分が思った時、思ったように、思ったことをやってくれないと、強烈に「恨む」んですね。
ここチェックポイントです。
大好きで期待が高かった分、恨みが強い!
その恨みは必ず「復讐」という形を取ります。
それがEさんの場合、居なくなって心配させる、ということでした。
(他にも沢山ありましたが、ここでは割愛します。)
こうして大事な人であればあるほど、
大好きな人であればあるほど、
お母さんに持った思いが、そのままストレートにパートナーに向かいます。
これはもう誰しもそうなのです。
だからパートナーとの関係性を良好にしたければ
親との関係性を見直すこと!!!
ここが本当に人間関係の全てのルーツです。
親は自分の未来。その親を否定している間は、幸せになる事などできません。
ここが整えば、人生の基盤がバシッと整いますね。これって、ホントに重要なことなんですよ。
湯川央恵
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