浮気される人が持つ思い込み
さて先日「夫の浮気が発覚した!」という方のセッションを行いました。
彼女の話をいろいろ聞いておりますと、以下の思考があることが分かりました。
それは「大切な物は奪われる」
いやー、この思考を持っている方って、ポロポロいらっしゃるようなのです。
そして共通するのが「自分もまた浮気をしている」という点。
ホントね、浮気される人は、やはり浮気をする方なのですよ。
自分のことを棚に上げて相手だけを責めているけど、自分も同じなのです。
だって鏡ですからねー。
思い込みの原点
そしてこの「大切な物は奪われる」の思い込みの根っこになっているのは、ズバリ「妹弟への恨み」なんですねー。
なぜ妹弟と書いたかというと「大事な物は奪われる」という思考は、長女長男に比較的多く見られる傾向で、自分の下に弟なり妹が出来た時に、芽生えた思い込みなのです。
こちらでも何度も書きましたが、一番上の子というのは、そりゃあもう初めての子どもで、家の中心だったわけです。
チヤホヤはアタリマエ、気を遣ってもらうのは当然で、親の関心を一身に浴びている状態が標準状態だったワケです。
それがある日突然(ホントは突然じゃないんだけど上の子にとっては突然)親の関心が自分以外に向く対象が出来てしまったわけです。
そりゃあもう青天の霹靂ですよ!
「何やねん!アイツ!」
「なんでみんなあっちばかり見るんや!」
「こっち見んかい!」
「おいー!!」ってな感じだったでしょうか(笑)
そりゃあもう関心を得るために、いろんな方法を考えたはずなのです。
例えばいい子になるとか、病弱になるとか、親を困らせることばかりするとか、下の子の世話をかいがいしくするとか。
こうやって色々やってきたのですが、それでも親としては、小さな弟や妹にどうしても手が取られます。それが長男長女にとって、とてもうらやましくて、悔しくて仕方なかったんですね。
この「怒り」が積み重なり「恨み」となり「大事な物は奪われる」という思考になっていったわけです。
でも最初は本当に小さな小さな思い、ここからスタートだったのです。
小さな思いだから取るに足らない、というのではなく、積み重なると本当に大きな思考になっていきますからね。
思考を改めるために
自分が親になったとき、子どもを産んだら分かると思いますが、上の子であっても下の子であっても、何一つ変わりなく可愛くて仕方ないということを。
でもね親になって分かっているはずなのに、あるいは親にまだなっていなくても、大人の思考で分かっているはずなのに現実で浮気されるということが起こっているのであれば、やはり妹弟への恨みが成仏していないってこと。
未だに心の奥底で「親を独占したかった!」という思いがある、ということ。
それは「自分だけを見てくれることが愛だ」という独占状態を愛と勘違いしたまま、だということなんですね。
(ちなみに独占=愛 という思考が強いとDVに遭いやすかったり、自分がDVになったりします)
幼い頃の傷を癒す、というよりも、愛の勘違いを修正していったほうがいいですね。するとこれまで自分が如何に周りに愛されていたのかに、ようやく気づくことができますからね。
自分の思う愛が偏っていると、周りに溢れんばかりの愛があることに、全く気づけないままですから。