失敗した時、素直に謝るより「自分は間違ってない!」と証明するのに躍起になっていないでしょうか?勝ち負けにこだわり、どっちが悪いの?誰のせい?そんな生き方は疲れるばかり。ある夫婦の会話から見えて来た「正しさ」へのこだわりの処方箋です。

私は間違ってない!!

先日、とあるカフェに行った時のこと。子供を連れた若い夫婦が、ケンカっぽく言い合いをしていました。
ザックリ言うと、こんな感じ
 

夫「頼んでた書類はもう作ってくれた?」
妻「うん、これね」
 
書類を見た夫が
 
夫「何やってんねん!名前の漢字も間違ってるし、日付も違うやろ!」
妻「へっ?なんでよ!あんたが言った通り作ったやんか!」
夫「もーええから、すぐ作り直してくれ、持っていかなあかんから!」
 
妻「いや待って!あんたからもらった紙には、確かにそう書いてた!
夫「もーええから、とにかく早よ作り直して!」
 
妻は夫の言葉を無視し、カバンの中をあちこち探し、夫からの指示書?をようやく探し出す。
 
妻「ほら!やっぱりあんたが間違ってたんや!(ドヤ顔)」
夫「もーええ言うてるやろ!ボケ!さっさと直せ!」
 
妻、ふてくされる。
夫、イライラがMAX。

夫婦ですから、こちらには分からない、これまでの背景や、やり取りの蓄積があろうかと思いますが、「正しさから自由になる」という観点から、湯川が思ったことをお伝えして行きたいと思います。

自分は間違っていないと言いたい理由

妻は自分が間違ってないことを証明しようと躍起になってしまいました。
この場合、夫はいち早く書類を完成して欲しかった。しかし妻は、自分の正しさを証明することを優先してしまった。
ポイントはココですねー!
では、間違ったのは自分ではなく、夫だと証明したくなるのは、どんな思い込みがあるからだと思われますか?
ちょっと考えてみてください。
そうです!「間違ってはならない」「ミスは許されない」「失敗はバカにされる」こんな思い込みがありそうですよね〜。
まさに「ミス=自分の価値が損なわれること」だと思い込んでいるからこそ、夫の言葉は、まるで自分を責めているように感じてしまった訳です。
だから妻は夫が言ってる「早く作り直して」という言葉が全く耳に入っておらず、自分の正しさを振りかざしてしまうことになったんですね。
この思い込みがあると、プライベート以外でも何か失敗したら、同じように正しさを証明してしまうことになってしまいます。

今一番優先すべきことは何か?

もちろん失敗やミスが起きた時、再発防止の観点から「原因」を調べることは大事なのですが、むしろ「今何が必要とされているのか?」を掴むことの方が、優先されることは、よくあること。
その度に「ムキーっ!」となって「私は正しい!」を振りかざしていては、周りも腫れ物に触るように接しないといけないし、間違っていたとしても後々面倒なので教えてもらえない。そうなると自分が一番しんどいんですよね~。

親をどんな目で見ていたのか?

「自分と相手、どっちが正しいのよっ!」
「これって誰が間違ってるの!?」
「グレーはイヤ!白黒つけないと!」
「間違ったことは許せない!」
そんな生き方だと疲れます。でも「人は間違う生き物」です。当たり前のことなのですが、ここがどうしても思えないのは、やはり親に持った思いがルーツになります。
湯川のブログをずっと読んでおられる方は分かると思いますが、初めての方は「え?」と思われるかもしれませんね。
つまり親が間違ったことやミスをした時に「親のクセに間違うなんて」と見下していた、というところからスタートしています。
つまり「失敗した親の価値を低く見ている」というところですね。(本当に失敗したのか?そもそも失敗の定義は何か?ということも確認しないといけないですね)
ここを変えない限り、頭で幾ら「人は間違うものだから」と思っていても、心の中では間違いを怖れたり、間違いは自分の価値が損なわれると思い、自分の正しさを証明したくなるのです。

間違う存在だということを織り込んだ上で

そう言うと「じゃあいくら間違ってもいいんですね」と言う方がおられるかもしれませんが、そういうこっちゃないのです(笑)
人は間違うものだ、ということは含んだ上で「ミスを無くそう」と努力していくことはとても大事なこと。
また失敗から学ぶことは、成功から学ぶよりも、より多くを学ぶことができますよね。
私達は完璧じゃないです。失敗だってやらかしますし、どこまで行っても知らないことや、分からないことが出て来ます。
「自分はまだまだ」
そう思えるからこそ、私達はどこまででも成長していける存在なんだと思うのです。
湯川 央恵
追伸:
10月22日に札幌で個別相談会かセミナーを行います。明日のメルマガで詳細お伝えします。

カスタムHTMLテスト

カスタムHTML

テキスト テスト

テキスト