責任を取れるのか!?
セッションをやっていると「責任から逃げていた自分」に気づくという方が少なくありません。
そんなとき「じゃあ明日から責任取っていきましょうね」と言って、出来るものでしょうか?
責任を取っている人をイメージすると、ほとんどの方が、バリバリ仕事をこなしている人を想像すると思います。
では自分自身が明日からそのようにできるのか?と言われると如何でしょう?
ちょっと想像してみて下さい。
あなたがあるプロジェクトのリーダーを任命されたとしましょう。張り切っているあなたを横目に、チームメンバーはやる気がなく、予定通りに進まない。
おまけにメンバーのミスで取引先からクレームが来たとしたら、あなたはどうしますか?
頭の中では、責任を取ってバリバリ仕事をしている自分がいるんだけど、現実がそんな状態だとしたら、どう思うでしょう?
ギャップがあることを知る
こんなの私のせいじゃない!
私は悪くない!
私はやりたくてリーダーをやったんじゃない!
そんな風に思わないでしょうか?
おそらくほとんどの方がこのように思ってしまうでしょう。ええ私だってそう思うかもしれません。
ここで私が言いたいことは「思っていることと現実との間に、大きなギャップがある」ってこと。
頭ではバリバリ仕事をしたいと思っても、現実にそのようなことが起こった時、上記のように「私のせいじゃない!」なんて思うならば、あなたには対応できるだけの「力」がまだ身に付いていないってこと。
あるいは人の責任を取るなんてイヤ、と思っているのかもしれません。
過剰な責任のルーツは?
どうしてこんなにも「責任」に対して過剰にとらえてしまうのでしょう?
どうやらこれまで責任を負う経験が少ない人ほど、責任というものを、過剰にとらえている傾向があるようです。
この過剰な責任のルーツってなんでしょう?
そう、それは親への思いですね。
自分自身が親に対して「親ならこれくらいやるのが当然だろ!」と親の責任を過剰に求めていた。これがスタートなのです!
いやもう、こんなところにも親への思いが出てくるんですね〜、はい(笑)
「あんな事もこんな事も、親の責任としてやるべきだろ!」
その思いが強ければ強いほど、自分が責任を負うことに対して怖さが出て来るのです。
結果、責任に対して過剰に捉えてしまう、ということに。
そうなると、他人が取るべき責任なのに、自分が応えようとして必死になってしまうんですね。
そりゃあ、責任取るのが怖いわ!
具体的に責任を負う方法
なのでまずは親に求めていたことを、キチンと認めることです。そして自分の取るべき責任を取っていきましょう。
いきなりリーダーのような責任ではなく、まずは自分の人生の責任を自分で取っていく、というスタンスです。
それには人のせいにしないとか、「察して!」をやめて自分の気持ちをキチンと伝える、などもありますね。
他にも自分が部下ならば、上司や会社のやり方に文句を言わず、それに倣うということです。
それも部下としての大事な責任の果たし方ですから。
ちなみに湯川の場合、自分の人生の責任を夫に負わすことをやめ、さらに起業して責任を取り始めてから、仕事も人生もめちゃめちゃ楽しくなりました!
責任って取れば取る程、自由度が広がるんですよねー!
社長は責任があるけど裁量権が大きいでしょ。だから自由に出来る。
自由は欲しいけど責任は取りたくない!は、両立しませんからね!
それに責任を取っていないと、面白みって出ないんですよ。責任を負うからこそ、そこに愛着も面白みも感じるのです。
お母さんは子どもを産むと、全面的に責任を負います。だからこそ毎日親子ケンカしたとしても子どもが可愛いし、子育てが終わると「あの頃が楽しかったなあ」って思えるのです。
仕事が面白くない、人生がつまんない、という方は、ずっと責任から逃げているんだと思いますよ!
まずは上司のやり方に倣う、ということからやってみてもいいかもしれませんね。
湯川 央恵