2度の離婚経験「もう失敗したくない!」
2度の離婚を経験し、今度こそ失敗したくないという方からご相談がありました。
離婚は、とてもエネルギーがいることですよね。それを2回も経験されたというのは、とても大変だったと思います。ですから、今度こそ失敗したくないという気持ちはよく理解できます。
でも、この方のお話しを伺っていて、気になることがありました。それは「被害者ポジションに陥っている」という点です。
湯川自身も、ほんの数年前まで夫が加害者で私が被害者という認識でいたので、他人事とは思えませんでした。
どれほど相手がひどくて、どれほど自分が理不尽な扱いを受けているのに、どれほど周囲の理解が得られていないか。私は被害者なのよーっ!!と叫びたい状況なんですね。
被害者ポジションは美味しい
ただ、、、
こんな風に被害者ポジションに陥っている限り、悪いのは相手で、自分は変わらなくてよいのです。都合のいいことに、被害者でさえいれば、周囲の関心や同情も集めることができます。「大変だね」「よく頑張っているよ」という具合に(苦笑)
この「被害者マインド」を持っている限り、「離婚」を繰り返してしまうことは目に見えています。
離婚に限ったことではありません。「被害者であることで関心を得られる」という魅力的なメリットがあるために、様々なトラブルも引寄せてしまいますね。
被害者ポジションの根っこにあるもの
この引き寄せ体質から脱出するには、被害者ポジションを手放すことが重要。
では、そもそも被害者ポジションに陥らせた根源は一体なんなのでしょう?
それは、心理的に親から自立を果たせていないことを意味しています。認めたくないかもしれませんが、あなたは今なお”お子ちゃま”をやっているってことなのです。
被害者ポジションになることで、相手を責める口実をつくり、関心を得ることによって、親から満足に与えてもらえなかったと思っている、愛情を確かめているのです。
薄々自覚してやっているならまだしも、殆どの人は全く自覚なくお子ちゃまをやっているでしょう。
そして、社会や周囲の人に対して「これはおかしい!」と攻撃を繰り返している方も、実は同じ根っこを持っています。
世の中の矛盾や不条理、理不尽さを受け入れることができない。権威に反発する。
それが「幼児性」なのです。
強い幼児性の特徴
幼児性の特徴としては、コツコツ努力することや面倒なことを避けるという特徴も併せ持っています。現実に目を向けたくないので、浮足立った話にすぐ飛びつくのです。
ですから、いつまでも親を投影した夫や彼や上司、そして社会に憤慨しているんですね。
この被害者ポジションから、いち早く脱出することが、幸せへの第一歩。止めたくても止められないこと、始めたくても始められないこと、変わりたくても変われないこと・・・。
それには、そうさせてしまうメリットが必ず隠れているものです。
苦しい恋愛や結婚を繰り返してしまったり、子どもへの過干渉、暴言が辞められない人。湯川のセッションで、その根っこを解き明かしていきましょう。
無力な自分でいるメリット
被害者ポジションと共通点のある、無力な自分でいたいというケースについても、考えてみましょう。
何でも自分一人でやらなくちゃ!と思っている人ににとって、適切に「助けを求める」ことはとても大切です。思い通りに進まないことや、全てをコントロールしようと思うこと自体に、無理があるのですから。ですから、適切に「助けを求める」ことは、意識的にやっていただきたい。
しかし・・・
「自分は何もできない」「何をやってもうまくいかない」という具合に、自分自身の力を過小評価し、無力な存在として自分を扱うのは危険です。
そのような振る舞いをすることで、一見、自分は弱い力のない存在と位置づけているのですが、心の奥では違っています。
無力な振る舞いをしていながら、実は無意識のうちに人をコントロールしているのです。
相手を自分から離れさせないために、無力で非力な自分であり続ける必要があるんですね。無力で、非力で、哀れな私を捨てようものなら、相手は大きな罪悪感を伴います。
そして相手を自分に依存させ、のめり込ませ、そんな相手に自分も依存しているというわけです。
このような関係は、お互いが苦しくなります。苦しいのに、離れられないのです。
こういう時は、ちょっと立ち止まってください。
もしかして自分は、無力な自分を演じてないだろうか?
目の前の人を離れさせないために、無力であり続けていないだろうか?
もしくは、罪悪感から相手と距離を取ることができず共依存していないだろうか?
そのように自問自答してくださいね。
自分の世話は、自分でする。
自分の感情の責任は、自分で取る。
相手の世話は、相手が自分でする。
相手の感情の責任は、相手にある。
なぜ、離れられないの?
そもそも、どうしてここまで一人になることが怖いのでしょう?
なぜ、このような苦しい関係の人から離れられないのでしょう?
その根っこに何が隠れているのか、そこに目を向けるといいですね。
◎彼が何を考えているのかいつも気になる。
◎一人になることが何よりイヤ
◎問題のある男性ばかり好きになる
◎気が付けば自分のことより誰かの問題解決に必死になっている
◎感情のコントロールができない
当てはまることがありますか?なぜこのようなことが起きているのか?そこをしっかり見るようにしてください。
表面に現れている出来事を、表面的にとらえている限り、堂々巡りです。何度も言っておりますが、そのようなことが起こるには、根っこにその原因が隠れていますからね。